手づくりパン講座 〜MEMBERs Only〜

■手づくりパン講座FAQ

テキスト3関連の質問

自家製天然酵母について

自家製天然酵母について

液種つくりで使用する水は、テキストでは浄水器の水か水道水とありましたが、水道水を一度沸かして冷ましたものは使用してはいけないのでしょうか?

 水道水を沸騰させて、冷ました水でもかまいません。

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2つの果物をブレンドして、液種を起こしても良いですか?

 かまいません。色々なオリジナルを作ってみてください。

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テキスト3に書いてあったキウイ、パイナップル、パパイヤ以外の果物で、酵母が起きないものはありますか?

 上記以外にはパッションフルーツがあります(テキスト第2版には追記)。南方系の果物は、発酵はしても小麦のタンパク質を分解してしまいますのでパン種にはなりません。

 パン種にはならなくても、これらの果物を発酵させた液はとてもおいしいので、料理に幅広く活用できます。例えば、肉の煮込み料理とかに使うと、大変おいしいものができます。

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リンゴ酵母と干しブドウ酵母ではパンの味に違いはあるのでしょうか? パンの風味でいえば、どの素材でつくった酵母でも基本的には変わらないのでしょうか?(温度や発酵時間でかわるのでしょうが)また、自家製酵母で別のパンを作ってみたのですが、やや酸味があるような感じに仕上がりました。
これは自家製酵母パンの特徴ですか?それとも発酵過多なのでしょうか?

 もとの材料の香りが残っているようでは、よく発酵した液種とはいえません。酵母ごとに風味は若干は違うのでしょうが、かすかな酸味は天然酵母パンの特徴でもあります。

 ただ、あまりに酸っぱい場合は、生地の発酵温度が高すぎるか、元種を発酵させすぎたか、一次発酵をさせすぎたかなどの原因が考えられます。

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リンゴ、バナナ酵母を使ってパンを作りましたが、両方ともリンゴ、バナナの味がしませんでした。これで正しいのでしょうか?

 正しいです。リンゴやバナナの風味が無くなってこそ、本当の酵母だといえるでしょう。季節感を楽しみ、いろんな果物で、酵母を起こしてパンを焼いてみましょう。

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リンゴの自家製酵母でテキスト2のクロワッサンを作ってみました。フロアタイムに12時間以上かけて2倍にふくらみました。ホイロの時間は2時間ほど取りましたが、思っていたようにはふくらみませんでした。やはり、2倍くらいに膨らむまで時間をかけた方がよかったのでしょうか? 食感は、イーストで作ったものよりもっちり感があったのですが、焼きたてを食べたからでしょうか?

 ホシノ天然酵母と自家製酵母の発酵力の違いで、差が出てきたと思われます。もっちりした食感もそのせいでしょう。発酵の様子を観察し、ふくらみを待って時間を延ばすなどの調整が必要です。

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酵母の仕込みから完成まで5日間という日にちは、どういう基準からでしょうか。

 酵母を増やし育てるという意味で、5日間をかけているのです。基準があるのでなく、そのくらいで育つと言うことです。元種も同じです。

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液種を作る時の適温は25℃前後とありますが、冬は室温では無理だと思います。仕事をしているため一日家を留守にします。何か良い方法はないでしょうか?

 電気毛布でも電気カーペットでも、ヨーグルト発酵器、あるいは洋ランの恒温器、熱帯魚用など、いろんな恒温器があります。ホカロンのようなものを使ってみてもいいでしょう。工夫次第です。

 また、温度計は最高・最低温度計があると、上と下の両方の温度がわかるので便利です。

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液種作りをしていますが、6日経過して泡が出ていても、砂糖を入れた時、DVDのようにシュワーとした現象が起こりません。ちゃんと発酵しているのでしょうか?

 味見をして、甘くいい香りの微炭酸のサイダーのような感じなら成功です。砂糖を入れるとシュワッと泡が出てくるのは、理想的な発酵状態ですが、そうならなくても細かい泡が出ていて、上記のような味であれば、元種作りに移ってください。

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液種完成後の保存方法について、完成後に冷蔵庫で保存する前に、酵母液から取り出す素材と、入れたまま保存するものがありますが、この違いは何でしょうか? 腐りやすいものは取り出すということでしょうか?

 果実酒の梅のようなものとお考えください。 酵母液が完成したら、果肉はもう不要なのです。取り出して再利用できるものはもったいないから出して取っておき、機会があったら何かに利用するのです。
  バナナや玄米のように、どろどろになって取り出しにくいものはそのままでいいでしょう。

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リンゴ酵母の液種を起こすのにお勧めの品種はありますか?

 リンゴのお勧め品種は特にありません。甘い品種のほうが、酵母は起きやすいでしょう。また、無農薬のリンゴを洗わないで使うのが、一番お勧めです。
 よく言われるリンゴの蜜は、それ自体はあまり甘くありません。また蜜は水分が多いので、傷みやすい傾向があり、注意が必要です。

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1リットル瓶のパッキン付の容器がなかったので2リットル瓶を使用していますが、問題ないでしょうか? また、現在の液種を他の瓶に移し替えてもいいのでしょうか?

 液種の上の空気の量を小さくしたいため、量的にも2リットル瓶よりも1リットル瓶の方が適しています。2リットル瓶を使って上の空間があいてしまうと、その空気の影響で液種が変質しやすいです。

 ただ、今作っている途中で移し替えるのは、雑菌が入りやすくなるため余りお勧めしません。今の液種がリンゴのいい香りがしていれば成功ですし、悪臭がするようなら作り替えましょう。

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今日で4日目で、液種はにごり泡もあります。その泡が、テキストにある「常に動いている状態」というのはどのような状態なのでしょうか?

 泡が常に動いているというのは、次々と泡が発生して上に浮き上がってくる状態をさしています。にごっていても、リンゴのいい香りとちょっとアルコール臭がするなら大丈夫です。

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リンゴの液種ですが、アルコールのにおいは少ししますがシュワシュワとした泡が出ません。砂糖を入れて様子を見ましたが 泡が出てくる様子は見られません。りんごも新しいものと替えてみましたが同じです。試しに元種を作って見ましたら、2日目から2〜3倍にふくれてました。これは酵母液が完成しているのでしょうか? こちらの気候は外気温が20℃ぐらいで室温も同じぐらいです。

 砂糖を入れたとたんに泡が出なくとも、元種がふくれておいしいパンが焼けるのなら液種はできていると思われます。ただ、酵母は25℃くらいで発酵させるのがベストなので、発泡スチロールの容器に入れて25℃を維持してみてください。

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リンゴの液種を起こし、4日目でリンゴシードルのようになり良い感じだったのですが、もう一日室温で置いてみましたところ、泡の元気がなくなってしまいました(微炭酸のような感じ)。最初からやり直したほうがいいでしょうか?

 砂糖を入れてみましたか?しゅわっと泡が立ち,いい匂いがしていますか? いい匂いがしているようなら、元種を作ってみてください。

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テキストの12ページの通りに、酵母液からリンゴを取り出し冷蔵庫で保存したら酵母液の元気が次第になくなりました。
また、リンゴを取り出したらガラス瓶のなかの酵母液が半分ぐらいになってしまいました。

 瓶に空気の空きスペースがあると、雑菌が入り美味しい酵母液にはなりません。素材を取り出して減ったかさの分だけ、水と15g弱の砂糖を足すようにしましょう。

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フレッシュブドウの液種を4日目以降冷蔵庫に入れましたが、そのままにしていたら、もやもやと白いものがブドウの周りに漂ってきています。これは正しい現象ですか?

 問題はありません。もやもやと白いものは酵母です。

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レーズンで液種をつくりましたが、途中でカビが生えてしまったのは、何がいけなかったのでしょうか? カビはどんな状況で生えやすいでしょうか?

カビが生えた原因としては、器具がよく消毒されていなかった、温度が25℃以上になってしまった、空気に多く触れていた、などが考えられます。 酵母がよく繁殖するのは25℃程度で、30℃以上になると雑菌が繁殖しやすくなります。

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バナナ酵母は完成後、バナナを入れたまま冷蔵保存とあるのですが、いつまでバナナを入れておけばいいのでしょうか?

 バナナはずっと入れておいていいです。どろどろにしてもかまいません。液種と合わせてパンに混ぜ込んだり、マフィンやケーキを焼くのもいいでしょう。

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バナナ酵母は飲んでもいいと書いてありますが、発酵すると多少アルコール度があるのでしょうか? 子供でも飲んでも構わないのでしょうか? また、フルーツを使った酵母なども飲めるのでしょうか?

 酵母液は、とても栄養のあるドリンクになりますので、どれも飲んでいただいてもかまいません。アルコール度は、水で薄めたりしますので、0.0数%と思われます。問題ないと思われますが、お子様の様子は見ていてください。

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玄米を購入しましたが、まったく芽がでず、また新しく買ったもので再挑戦してみたが、どちらも変化がありません。 最初に買った玄米は「加工玄米」。後から買った玄米は「発芽玄米、高温殺菌処理済み」となっていました。

 どちらも加工された玄米ですので、発芽は難しいでしょう。お米屋さんで普通の玄米が購入できますので、そちらを使用してみてください。

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ヨーグルト酵母の作り方を教えて下さい。

<液種>
ヨーグルト200gに水300gきび砂糖8gをいれて5〜6日おくと発酵してきますので、 こちらは液種として使います。発酵力が強いので、ここから元種を起こすと楽にできます。

<元種>
ヨーグルト200gに強力粉50gきび砂糖8gをいれて2〜3日おくと発酵してきます。 そうしたら、強力粉50gと水50g、塩ひとつまみを入れてかき混ぜます。 翌日も同様に管理します。すると、その翌日くらいに、元種が完成します。


作る際は、プレーンタイプのヨーグルトを使いましょう。

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野菜でも酵母が起こせるとテキストには書いてありますが、どんな野菜でもいいのでしょうか? 四季折々の酵母を楽しんでいきたいので、具体的に例を挙げて分量や注意点もあれば教えて頂きたいです。あと、コーヒー豆とかでも起こせるのでしょうか? また味噌の場合、その割合も知りたいです。

相田先生にお聞きしました。
<野菜酵母>
ニンジン(すりおろし)、カボチャ、ショウガ(すりおろし)、ジャガイモ(すりおろし)、米、山芋(すりおろし)、大根(皮の干したもの)等でできるようです。
分量は1リットルびんの1/3くらいを目安に入れて、水と砂糖を入れます。25℃前後で管理しましょう。

<コーヒー豆>
やったことはないが、砂糖を多めに入れればできるはず、とのことです。紅茶や緑茶でもできます、とのこと。25℃前後で管理しましょう。

<味噌>
小麦を使った味噌ならば、ヨーグルトと同じ感覚でできます、とのことです。 小麦粉50〜60gに大さじ2杯くらいの味噌を入れ、水を加えてとろとろにしておくと起きてくるそうです。塩分は発酵の邪魔になるので、薄めてやるのがポイントのようです。25℃前後で管理しましょう。毎日様子を見て、かきまぜましょう。

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柿は酵母を起こすことができますか?

 出来ます。基本的に甘い果物なら酵母が起こせますので色々と試してみてください。

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ミルク酵母が起こせると知人から聞きましたが、どのようにすればよいでしょうか?

 昔ながらの、上にクリームが浮くような、本当の牛乳を使います。パック入りの調整乳など、普通に売られている牛乳ではなかなか起きないかもしれません。 牛乳と水を半々程度に1リットルびんに入れ、大さじ1杯の砂糖を入れ、25℃前後で管理します。毎日様子を見て、かきまぜましょう。 白いので酵母が起きているかどうかは区別しにくいとは思いますが、泡が出ているか、砂糖をいれたら泡立つかどうかで判断してください。

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びわでも酵母を起こせるそうですが、びわは皮付きのままで、ちょっとカットしてきび砂糖(大さじ1杯)を加えて液種をつくり、完成後はびわを取り出せば良いでしょうか?

 びわは果肉が柔らかいので、イチゴやバナナに準じたつくり方をすればいいでしょう。 半割にして種を取り、皮付きのまま使いましょう。きび砂糖は大さじ1杯を入れてやります。25℃前後で管理しましょう。毎日様子を見て、かきまぜましょう。 完成後は、皮があるので取り出した方がいいでしょう。

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サクランボで酵母を起したいときには、何か注意しなければならないことがあるでしょうか? つくり方は、リンゴと同じでしょうか?

 サクランボ酵母のつくり方はリンゴとまったく同じでかまいません。200g程度に砂糖15g、水1リットルでつくり、25℃前後で管理しましょう。

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バラの酵母をつくる場合は、花を使うのでなく葉をつかうのでしょうか

 バラの花びら(無農薬)を使います。 1リットルびんに1/3ほど入れて、砂糖を大さじ2杯入れ、水で満たして発酵させます。25℃前後で管理しましょう。毎日様子を見て、かきまぜましょう。

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紅茶の酵母づくりとは紅茶の乾燥させた葉をつかうのでしょうか?

 紅茶の乾燥した葉を大さじ3杯ほど1リットルびんに入れ、砂糖も大さじ3杯入れます。水で満たして発酵させてください。25℃前後で管理しましょう。毎日様子を見て、かきまぜましょう。

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ホシノ天然酵母の生種と、自家製酵母の元種の違いは何ですか? また、それぞれ使う酵母の量は違いますか?

ホシノ天然酵母 生種 中種
自家製天然酵母 液種 元種

 位置的には違いありません、呼び名が違うだけです。中種と元種は発酵力が違いますから、時間や量で調節してください。

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地粉とは何ですか?

 地粉という言い方は、広義では国産であるという意味合いと、 狭義では地元で穫れたという意味合いが含まれています。
 これまでの日本の小麦はうどん文化ですから中力粉が主体で、パンづくりには向かないものばかりでした。 しかし最近、消費者の要望に応えて、パンづくりに向く強力粉がだんだん作られるようになってきました。
 キタノカオリは粗蛋白11.3±1.0% 灰分0.47%、ハルユタカは粗蛋白11.5±0.5% 灰分0.43±0.03%、など、準強力粉といわれるくらいの成分です。
 教材でお送りした「春よ恋」は粗蛋白12.0±0.5%灰分0.43±0.03%ですので、すこしタンパク質が多くなっている強力粉です。このくらいあるとパンは作りやすいですね。

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ベーグル用の元種作りに、地粉の中力粉を使用してもいます。大丈夫ですか?

 準強力粉は、タンパク質含有量が 10〜11%程度のもので、中力粉は8%程度です。ちょっと向いてないですね。中力粉は通常、うどん作りを考えて作られている商品になります。

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元種作りに2日目以降に使う液種は、同じ液種でなければ駄目でしょうか? 例えばリンゴの液種から、フレッシュ葡萄の液種に途中で変えたり、レーズンの液種から、オーガニックプルーンなどのドライフルーツの液種に変えて作っても良いのでしょうか?

 基本的にはあまりおすすめしません。せっかくのリンゴ酵母が混ざって、別物になってしまいます。

 ただし、いくつかの液種が残ったときに、それらを混ぜて「ミックス酵母」として種を繋いでいくことはありますし、最初から「ミックス酵母」として作ることもあるでしょう。

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元種を作る時の温度が25℃以下となってますが、 昼間家に居ないので、その間冷蔵庫に入れておくというのはダメでしょうか?

 そうすると酵母は長時間、冷蔵庫の中にいるということになりますね。冷蔵庫の温度では酵母は発酵しませんので、前に進めなくなってしまいます。工夫して25℃以下を維持するようにしてみてください。

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1リットル瓶で元種を作っていますが、2日目には元種が発酵して瓶からはみ出てきてしまいます。使っている粉は強力粉で、分量は100gずつ入れています。強力粉で元種を作るから駄目なのでしょうか?

 2日目で瓶からはみ出るようなら、発酵過多が考えられます。温度管理をしっかりしましょう。室温が25度以下にならない場合は途中で冷蔵庫に入れるなどして生地の様子をみます。

 元種は最低でも3日はつないで発酵力の強い種にします。元種ができていないと、パンがふくらみませんので頑張りましょう。

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元気に膨らんでいた元種が翌日しぼんでいました。失敗でしょうか? 管理方法を教えて下さい。

 元種は、25℃以上にすると酸っぱくなってしまうので、温度が高いようでしたら冷蔵庫に入れます。また、ふくらんでもしぼんでも酵母ですので大丈夫です。しぼんだから失敗というわけではありません。
 管理のコツは、とにかく温度を25℃以上に上げないこと、ゆるかったら粉を入れて、固めにしておくことです。水が出るのが一番いけません。

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元種作りの1日目はうまく発酵していたのですが、4日目の最終段階では、酵母液が上に、小麦粉が瓶の下に沈んできました。どうすれば良いですか?

 これは残念ながら失敗です。

 考えられる原因としては、粉が地粉でもタンパク質含有量が低い、あるいは温度を26℃以上にしてしまった、などが考えられます。対策としては、慣れるまで外国産の粉を使う、または1〜2割多めに粉を使うことがあげられます。また、25℃以下がどうしても維持出来なかったら、元種がふくらんできた時点で冷蔵庫に入れてしまうのも手です。

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元種のつなぎ方を教えてください。

 例えばパンを焼くのに100gの元種を使ったら、50gの準強力粉と50gの液種(または水)、そして種の量にかかわらずひとつまみの塩を足して、よくかき混ぜて25℃以下の場所に24時間置いておきます。使用する前の発酵の状態になったら、冷蔵庫に入れます。 また、何回も種をつなぐと酸味のあるパンが焼けることが多くなるので2回を目安にしておきましょう。

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パンに元種を使用した後、使った分量の補充をしていますが、その後すぐに冷蔵庫に入れて保管しても良いのですか?

 元種は、使用する前の状態と同じように発酵させるため、粉を足したら24時間は25℃以下の場所に置いておきましょう。

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元種を作りました。2週間内に使い切る予定ですが、その際冷蔵庫で保存する時に必要な作業はありますか?

 塩をひとつまみ入れましょう。25℃以下の場所で数時間〜24時間おいて、元のように発酵してきたらまた冷蔵庫に入れます。

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リンゴ酵母で普通のパンが焼きたい場合、工程はどうなるのでしょうか? 今回、出来た元種は、ベーグルの他にどう活用したらよいのでしょうか?

 基本は生地づくりですので、まず元気な液種をつくり、そこから元種を起こし、ベーグルと全く同じ要領で生地を作ってください。そこから、例えば食パンをつくるなら350g×2個に分割し、ベンチタイムを10分ほど取ります。そして丸めるか、いったん伸ばしたものをくるくると巻くかして、食パン型に2個入れて25〜30℃で90分ホイロします。

 約2倍程度ふくれたら完成で、ここまでが生地づくりです。その後は230℃で30分焼きますが、できあがりを見て若干の時間や温度の調整をするようにしましょう。

 このように、一度できた酵母は中種法でいろいろなパンに応用していくことができます。

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相田百合子先生の過去の著作と、この講座のテキストで元種の量が違うのはなぜでしょうか? 今まで、相田先生の著書「自家製酵母のおいしいパン」で勉強してきました。この講座のテキストでも、まったく同じパンが載っているのですが、元種のベーカーズパーセントがかなり違います。著書の本では50%が多いのですが、パン講座では40%くらいになっています。 たとえば、250gの地粉に対し、著書では125gの元種ですが、テキストでは100gです。25gの違いは私にとってはすごく大きく感じます。 元種が多くなると何が違ってくるのでしょうか? パン講座のベーカーズパーセントの方がおいしいパンができるのでしょうか?

 相田先生にお聞きしましたところ、以前は元種50%でやっていたが、国産小麦だとパンが重くなってボリュームが出ないのだそうです。
 最近は、元種40%にして、その分発酵時間を長く取って、ボリュームを出す、つまりふんわりとしたパンをめざしているのだそうです。以前に本をお書きになった時は、50%で発酵しやすかったので、読者が失敗がないようにしていましたが、よりおいしいパンを目指すため、このようにレシピが変わってきたのだそうです。 研究を常に怠らない、相田先生らしいエピソードですね。

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自家製酵母でベーグルを焼こうとして、オリジナルで中にゴマを入れようとしましたが、どの段階で入れたらいいでしょうか?

 ゴマはミキシングの終了間際に、生地に混ぜ込んでください。

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リンゴ酵母のべーグルづくりで、一次発酵でパンチをしたあと、また発酵させても一向にふくらみません。

 自家製の天然酵母は、温度管理や元種の条件によって出来上がりが変わってきてむずかしいものです。きちんと計量できていて、適正な温度で管理して作業していけばうまくできるようになります。テキスト3の28〜30ページを参考に生地を作っていきましょう。

 生地のこねはパンのようにこねすぎないように注意してください。

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べーグル作りでヨーグルト臭がした原因と、生地が発酵しなかった理由は何か?

 元種の段階でうまくいかなかったのかもしれません。
ヨーグルト臭というのが、雑菌かもしれませんね。ある程度(1〜2時間)おいたら、冷蔵庫に入れてしまってもいいですから、元種を作るときの温度は25℃以上にしないようにしましょう。

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ゆで上がったべーグルをオーブンで焼成した後、オーブンペーパーにくっつき、きれいに外すことが出来ませんでした。どうしたらオーブンペーパーにパンがくっつかないのでしょうか?

 焼成後にオーブンペーパーにくっついてしまったようですが、普通ははがれなくなることはありません。裏表のあるクッキングシートの場合は、よく見て使いましょう。 そうでない場合は、ゆで上がったベーグルの水気をよくきってから焼成するようにしてください。

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ベーグルはなぜゆでるのですか?

 これ以上の発酵を止めることと、ゆでることにより水分を吸って生地内のデンプンが糊化するからです。これを焼成することにより、歯ごたえのしっかりとしたもちもち感ができます。

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べーグルをゆでるお湯に砂糖を入れる理由は何ですか?

 ベーグルをゆでる時にお砂糖を入れるのは、表面に少し甘みを出すということがあります。また、つややてりを出す効果もあるので、卵を塗らない代わりにお湯にお砂糖を入れています。

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ベーグルを茹でたときに少ししわがはいってしまったのですが、なぜでしょうか?

 茹でたら生地にしわができたのは発酵過多が考えられます。
 過熱してしぼんでしまうのは発酵が進みすぎて生地が伸びきってしまうと起こります。 生地の様子を見て発酵時間や温度を調節してみましょう。
 また、茹で上がったらすぐにオーブンで焼くようにしましょう。 時間がたつと膨らまなくなります。

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ベーグルを作りましたが、フランスパンのように出来上がりが固くなってしまいました。元種の発酵まではうまく進んでいて、準強力粉はリスドォールを使用しました。原因は何でしょうか? また、ミキシングの時に生地が少し固めで混ぜにくかったのですが、どれくらいの生地のやわらかさがベストでしょうか?

  フロアタイムやホイロをしっかり取って、柔らかめの生地をつくり、ゆで時間を短くして焼きましょう。ベーグルは元々もっちりした食感を作るために、ホイロ後、ゆでて表面を糊化し、また釜伸びも押さえ込みます。

 ただ、好みというものがあるので、柔らかくしたい場合は、上記のような手法を取るようにしましょう。

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こね上げ温度は、ベーグルの温度と同じですか?

 べーグルは26〜27℃、トマトと玄米酵母のパンは25〜26℃がベストです。

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自家製酵母をテキストにある以外の他のレシピにあてはめて、ドライイーストやホシノ酵母の代わりにできませんか。 また、その場合、割合などは自己流に編み出すのでしょうか?

 ホシノの生種のかわりに自家製酵母の液種を使うことはできます。そして、中種を作って中種法でパンを作ることはできます。発酵安定のための老麺(前に作った生地の余り)をプラスすればもっと安定するでしょう。
 ドライイーストに置き替えるのは、発酵力が違うので難しいです。

 レシピというのは、先生方が酵母から考えているもので、何でもかんでも置き換えてということはできません。特にホシノ酵母とは発酵力が違う場合が多いので、テストが必要です。

 また、発酵が弱くて失敗しそうだったときには、ドライイーストをほんの少し加えるなどして発酵力を増すことができます。

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自家製酵母を使ったパンに、バターや卵を使ったレシピが少ないのはなぜですか?

 自家製酵母パンは健康を重視しているため、卵やバターを使うことが少ないのだと思われます。それと同時に、リッチな生地は発酵が難しいことが考えられます。インスタントドライイーストでも、赤より金の方が、リッチな生地専用になっています。

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自家製酵母で色んなパンを焼きたいのですが、ベーカーズパーセントがわかりません。ホシノを参考にしていいのでしょうか? また、イーストを使ったレシピを自家製酵母に置き換えて焼くこともできるのでしょうか?

 「生種=液種」として置き換えれば、ホシノ天然酵母のパンと同じ作り方が出来ます。ただし、発酵力が違ってくるので、発酵の状態をよく観察して2倍くらいにふくらませるように時間で調節しましょう。ホシノの中種法も、元種を使って同じようにパンができます。
 イーストのレシピは、ストレート法を使うと発酵力が足りないので、発酵時間を30℃で6時間以上を覚悟してください。液種の量は6〜10%です。

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