手づくりパン講座 〜MEMBERs Only〜

■手づくりパン講座FAQ

テキスト2関連の質問

全粒粉生地のアレンジパンについて

全粒粉生地のアレンジパンについて

生種づくりの発酵は24時間ですが、それ以上時間が延びてしまっても大丈夫でしょうか? 冷蔵発酵は10時間ですが、どうしても次の日できない場合は一日そのままおいておくことは出来ますか?

 生種づくりは24時間で切り上げてください。それ以降は冷蔵保存です。

 冷蔵オーバーナイト法の発酵は24時間くらい延ばすことが出来ますが、それ以上は酸味が出てきますのでやめた方がいいでしょう。

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天然酵母を使う場合と、イーストを使う場合の発酵の温度が違うのはなぜでしょうか?

 酵母の発酵適温は幅がありますが、雑菌が繁殖しないで最適な発酵をする温度は酵母によって違うのです。それは経験的にわかっているもので、温度が違うわけではなく、その温度を選んでいるのです。

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山形食パンづくりで、冷蔵発酵に10時間とありますが限度はありますか?

 冷蔵発酵は10〜24時間まで大丈夫ですが、膨らみすぎてしまったら、早めに次の工程に移って下さい。

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ホシノ天然酵母にて、一次発酵のとき、冷蔵庫に一晩いれ、出したときに膨らんでいたものが一気にしぼんでしまいます。これは発酵しすぎなのでしょうか?

 ホシノ天然酵母は生きている種なので、その日の温度・湿度・環境などによって変化があります。

 一次発酵で冷蔵庫から出したときにしぼんでしまうのは、発酵過多と思われます。室温が高かったりするときは時間を短めにして様子をみましょう。

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冷蔵オーバーナイト法について、発酵の温度や時間によっても味は変わってくるのでしょうか? 高い温度で早く発酵させた場合と、低い温度でゆっくり発酵させた場合では、味にも違いがでるのでしょうか?

 温度が高いと雑菌も早く繁殖するので、余計な成分が出て風味が悪くなります。低温長時間発酵というのは、この逆の発想なのです。低温でじっくり発酵させますので、小麦の旨みが出てくるのです。

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天然酵母の山食パンを焼きましたが、焼き上がりはちょっと重たい感じのパンになってしまいました。これは全粒粉のせいでしょうか?天然酵母のせいでしょうか? 天然酵母のパンはずっしり重たいものでしょうか? ひょっとして私の焼き方が悪いのでしょうか?

 天然酵母の山食パンは、テキスト1のパンとは固さや食感が違ってきます。全粒粉には小麦の胚芽や外皮が含まれるので多少重くなります。そのため強力粉だけで作ったパンよりふくらみはやや少なくなり、生地も詰まった感じになります。

 しかし、あまりにもちもち堅いということなら、制作過程の問題もあるかも知れません。酵母が発酵しきっていないことが考えられます。まずはきちんとテキスト通りに作って下さい。堅すぎると言うことは絶対にありませんので、種の作り方からしっかり見直してみましょう。

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ミキシングの所で、「ぬるま湯、塩、砂糖、生種、ハチミツ、練乳の順に入れて溶液を作っておくことが大事です」と書いてありますが、なぜこの順番に入れるのですか?

 溶液は、溶けにくい順に入れています。溶液に必要なものを全部溶かすことにより、まんべんなく混ざるからです。

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山形食パンの材料で、全粒粉を使用しない場合、粉の分量は全粒粉をそのまま強力粉に置き換えて計量して大丈夫でしょうか?

 大丈夫です。全粒粉は健康のために入れているもので、なくともかまいません。

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山形食パンの使った材料にハチミツを入れる理由は何でしょうか?

 ハチミツを入れる理由は、単に甘くしているわけではなく、ホシノ天然酵母の発酵を促進したり口当たりをよくしたり、なめらかにしたりという効果があるためです。

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山形食パンの材料について、油脂が一切入ってない配合ですが、入れない理由が何かありますか?

 油脂はパンを柔らかくするために入れるものですが、ホシノ天然酵母の生地は、油脂を入れなくても柔らかくなるためです。

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講座で習うパンはそれぞれこね具合が違いますが、なぜなのでしょうか? また、それによってできあがるパンの特徴を教えてください。

 どんなパンを作るのかでもこね方は違いますし、酵母の種類や使う粉の種類でも変わってきます。それぞれの目的で違うので一概には言えません。また、できあがるパンの特徴もそれぞれ異なります。

 まずはそれぞれのパンをしっかりと身につけて、次にそれを自分なりにアレンジしていってください。

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冷蔵オーバーナイト法の作業では、こねの際にグルテン膜のチェックをしていませんが、膜ができるまでこねなくて良いのでしょうか? また、それはなぜでしょうか? また、こねと転がす時間はそれぞれどのくらいが目安ですか?

 チェックをしなくとも、冷蔵オーバーナイト法で十分発酵するからです。こねと転がす時間は5〜10分程度です。

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冷蔵オーバーナイト法での、こねの時のグルテン形成の目安はありますか?

 こねあがりの目安は、生地が手や台にまとわりつかないようになって、表面がなめらかになってきたら仕上がりです。作業時間の目安は5〜10分程度です。

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冷蔵オーバーナイト法で冷蔵発酵させる時、ビニール袋に入れるのはなぜですか? また、ボウルにラップをした状態との違いはありますか?

 スペースの効率の問題です。ボウルやプラスチックケースだとその大きさそのままの場所を取ってしまいますが、ビニール袋だと体積が小さくて済みます。冷蔵庫に大きなボウルを入れるスペースがあるなら、それでもかまいません。

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食パンの成形についてですが、パンの本を見ると楕円に伸ばしてたたんで丸めてケースに入れていますが、どの材料でも丸め直してケースにいれても大丈夫ですか。

 丸め直しのところでは、生地を伸ばしてガス抜きをして、クラムを密なものにしています。丸め直しはどんな生地でもやります。

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発酵後に生地を成形するときに、テキスト1では生地をひっくり返したのに、テキスト2ではひっくり返さないのは、使う酵母がイーストと天然酵母で違うからでしょうか?

 これはイーストと天然酵母の違いではなく、単にその先生の癖か、製法の違いからくるものです。一番重要なのは、生地の一番きれいな面を大事にすることです。ボウルで発酵させた場合、上面がきれいなのですが、ボウルをひっくり返して生地を出すために、下になるのです。
 天然酵母のオーバーナイト法の場合、ビニール袋ですので、一番きれいな面は上にしておく方がいいのです。その上で分割をし、丸めるときにそのきれいな面を外に出し(張り)ながら丸めていくということになるのです。
 DVDを見ていると、麺棒で生地を延ばしながらひっくり返して粉をつけている場面があります。必ずオモテ面に粉をつけ、あんやクリームを載せるのは裏側です。こういうところが理解できると、パンづくりのレベルは一段あがったと言えるでしょう。

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山形食パンは、丸めるだけの成形で、テキスト1の角形食パンは、くるくる巻いた成形をしているのですが、なぜ違うのでしょうか?

 テキスト1のイーストで焼く食パンの場合、発酵力が強いので、最後の伸ばして巻くこともパンチになっているのです。パンチは、大きな気泡のガスを抜き、クラムを、そろった小さな気泡にするための作業になるのです。天然酵母の場合、じっくりと発酵させているために(発酵力が弱いために)、パンチの必要がないのです。むしろ生地の気泡を大事にしたいため、丸めてすぐにホイロします。

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テキスト2の全粒粉での山形食パンなのですが、焼成の際、山が焦げ気味です。何かアドバイスありますか?

 山形食パンは大型パンなので焼成時間も長くなります。中まで火を通すためには表面が焦げやすくなってしまいますね。

 その時は、20分くらいでオーブン内の様子を見て、焼き色が付いてきたらアルミ箔かオーブンシートを乗せてこげないようにするといいですね。また、上火だけのオーブンの場合、パンの背が高いので、天板を使わずに直にパン型を置いて焼くのもいいでしょう。

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ホシノ天然酵母で食パン型を使って焼いた場合、時々底側の生地が、生焼けでは無いのですが、窯伸びしていない感じがするのはなぜでしょうか? 特にふたをして角型食パンを焼いた時は、底になった部分が固く、目が詰まっている気がします。予熱の時、ちゃんと天板を一緒に温めているのですが。 フロアタイムやベンチタイム、ホイロ時の発酵不足でしょうか?

 底の方が固いのであれば、まずホイロ不足が考えられます。テキストの写真を参考に、2〜3倍までふくらむように時間や温度を調節してみてください。
 また、もっと根本的に、ホシノ天然酵母がきちんと起きているかどうかを確かめてみてください。最初の容器をちゃんと塩素剤で消毒したり、温度をきちんと守って酵母を起こしたり、中種を25℃以内で管理するなど、基本をチェックしてみてください。

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成形で直径約10cmに伸ばそうとしても伸びず、伸びても縮んでしまいます。

 縮むのはいい生地が出来ているからです。手早く伸ばして折る作業をしっかりやりましょう。

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全粒粉の山形食パンを作ることができました。その際、生地が少し残ったので、ロールパンもつくりました。山形食パンはずっしりして、薄くスライスしてトーストしたら、やわらかいフランスパンのような食感でした。これに対して、ロールパンの方はもっちりやわらかいパンに仕上がりました。同じ生地なのに、このような違いがあるのは、形や焼く時間によるものでしょうか?

 パンは生地や酵母や発酵温度、焼成温度、時間などで千変万化、様々な顔を見せてくれます。

 大きい生地で焼いたものと小さく丸めて焼いたものは違いますし、トーストしてもまた違った食感が楽しめます。このデータを大切にして、次のパン焼きに生かせるように記録しておきましょう。なお、ずっしりというのは、酵母が発酵しきっていないことが考えられます。

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あんぱんを上手く作るコツを教えてください。

  生地で具を包んだパンは、焼いたときに具の水分が蒸発してふくらむため、具と生地の間に空洞が出来やすくなります。 なるべく水分の少ないかためのあんを包むようにしましょう。また、成形後、手のひらで軽く抑えて発酵させると、ガスが抜けて生地とあんの間に空洞ができにくくなります。
 あんの包み方は、中央にあんをのせて、生地の端を引っ張るようにしてつまんでしっかり閉じます。水分を飛ばしたあんを使って最初に団子状に丸めておいて生地に包むと作業しやすいですよ。
 あんを包んだ生地の包み終わりはしっかりとつまんで閉じておかないと、生地が開いてあんが出てきてしまいます。打ち粉をしすぎると、生地同士がくっつきにくくなるので生地の周辺の部分にはあまり粉を付けないようにしましょう。

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あんパンを作る時に、切り込みを入れてから最終発酵させますが、発酵後の切り込みではいけないのでしょうか?

 切り込みは、テキスト通り、ホイロ前に行って下さい。切り込みを入れてからホイロを行うのは、切り口をなめらかに整える(つなげる)ためです。焼成前に切り込みをいれると、中の具材がはみ出す可能性があります。

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クリームパンをうまく焼くコツを教えてください。

<生地の生地の伸ばし方>
 生地をめん棒で伸ばすときは、中央から上下に伸ばし、厚さを均等にするように端までしっかり伸ばしてください。楕円形に伸ばし、中央にクリームをのせます。クリームの量は慣れるまであまり多くしないほうがよいでしょう。

<クリームの包み方>
 生地を二ツ折りにしてすき間が出ないようにしっかりと閉じます。

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ジャムパンのつくり方にコツはありますか?市販のジャムを生地に包んで焼くと、ジャムが下から染み出てきてしまいます。どうしたら良いか教えてください。

市販のジャムは水分が多めのため、パンを焼くと水分が蒸発して生地に穴が開き、出てしまいます。ジャムを煮直して固めにするか、自家製の固いジャムを使うなどの対処をしましょう。

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ウィンナーロールを上手く作るコツを教えてください。

 生地は巻き始めと巻き終わりをしっかりくっつけておきましょう。巻き始めは内側に生地を巻き込み、巻き終わりも他の生地の内側にしっかりと巻き込み、生地同士をしっかりくっつけておいてください。

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パンピザで、焼成前に刷毛でオリーブオイルを塗るのにはどんな理由があるのでしょうか?

 刷毛でオリーブオイルを塗るのは生地のしっとり感を出すためです。塗らないとパン生地が堅く、がりがりになってしまいます。また、オリーブオイルの味をつける意味もあります。

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ロールパンやフォカッチャを作ったのですが、焼きあがった生地が詰まった感じになるのは、ミキシングに問題があるのでしょうか?

 テキスト2のパンは全粒粉が入るので少し重たい生地になります。テキスト1のパンとは固さや食感が違ってきます。全粒粉には小麦の外皮や胚芽が含まれているので、重くなります。おいしくできるともっちりとした食感の柔らかいパンになります。

 パン生地が詰まった感じになるのはミキシング不足か発酵時間が足りなかったのかもしれません。発酵が足りないと生地が膨らみません。温度や時間を調節して生地の様子を見ながら作業を進めて行きましょう。また、ロールパンは成形の時にあまり強く巻き上げると締まった感じのパンになるので、空気を含んでふくらむように力を加減して成形しましょう。

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干しブドウ入りのプチパンを作りたいのですが、干しブドウを生地にまぜるタイミングを教えてください。

 普通は、グルテンが出て、こねが終わる時点でレーズンを生地で包み込むようにして入れ、全体に混ざるようにこね、フロアタイムを取ります。ただし、レザンのように巻き込むのなら成形の時に入れます。

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シナモンクリームの作り方が解りません。レシピを教えて下さい。

シナモンクリーム ( 約2カップ )
材料 分量
粉糖 100g
アーモンドプードル 100g
2個
バター 100g
シナモン 適量
(しっかりとシナモンの
香りがするよう)
作り方
  1. 粉糖とアーモンドプードルをよく混ぜておく。
  2. 卵は泡立器で泡が立たない程度に撹拌しておく。
  3. 別のボウルに、室温に戻したバターををクリーム状になるまでハンドミキサーなどでよく撹拌する。
  4. "3"のバターに"1"を少しずつ加え、よく混ぜ合わせる。
  5. "4"に"2"の卵を少しずつ加えてよく混ぜ、シナモンを加えてさらによく混ぜ合わせる。全体がもったりとするまで混ぜ合わせて出来上がり。

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